「共生共走リレーマラソン」に参加してきました。この大会に出ることになったきっかけや、当日の様子について報告します。
共生・共走リレーマラソンに参加しました
5月28日(日)に鶴見緑地公園で行われた、第24回「共生共走リレーマラソン」に、西淀川子どもセンターのチームで参加してきました。
この大会は、障害の有無に関わらず5時間のマラソンをリレー形式で行うもので、24年も続いています。
「共生の社会」=障害のある市民ない市民がともに生きれる競争のない未来を創造していくことが目的の、タイムを競うことのないユニークなマラソン大会です。
西淀川子どもセンターは、子どもたちとボランティアスタッフでチームを作り、2013年から今年で計4回目の参加となりました。
参加のきっかけは引きこもっていたTが走るのが好きだったから
では、なぜこのマラソン大会に出場することになったのか。さかのぼること数年、当時引きこもり少年だったTとの出会いから始まります。
学校に行けず、ずっとふさぎ込みがちだったTに出会い、ボランティアスタッフは「ぽぴんず文庫」に遊びに来るように誘いかけ、訪問したり手紙を書いたりしていました。
それでもなかなか出てこれないTでしたが、少しずつ関係性が生まれてくると、いろいろつぶやくようになります。
彼が「走るのが好き」と言ったことから「走る部」活動が始まります。「走る部」は近所の遊歩道をTと一緒に走る有志の集まりでした。
一緒に走る日々をぼちぼちと重ねているうちに、「(スタッフたち)みんなと走る大会とか出たい」と言うつぶやきが出て来ました。
そこで、フットワークの軽い西淀川子どもセンターのスタッフたちは、Tの思いを実現するべく動きます。
共生・共走マラソンというステキなマラソン大会にエントリーすることに。2013年、Tを中心に有志を募り、老若男女ごちゃまぜチームで初参加しました。
「スピードは競わないけれど、協力して数時間をリレーでつなぐ」という大会の形式は、一人ひとりのペースを大事にしつつ、気持ちをつなげていきたいという、センターの活動にも通じるものがあると感じました。
当日ドタバタあったけども、何とか無事集合
今年は、西淀川子どもセンターのチームとして4回目の参加。
今はボランティアスタッフの一員でもあるTをキャプテンにして、今回は「いっしょにごはん!食べナイト?」に来ている小・中学生も一緒に参加しました。
朝が弱い子どもたちも多く、急なキャンセルや遅刻もありドタバタしましたが、地域ごとにボランティアスタッフが別れて引率し、なんとか出走時間までにはみんな到着できました。よかった〜。
5時間・40周走りました
当日は、好天に恵まれた鶴見緑地公園。暑いけど気持ちの良い1日でした。コース横で高石ともやさんの生歌があったり、フリマの出店があったりで、ゆるやかで楽しい雰囲気があふれていました。
そんな中、お互いに応援しながら、全員で5時間・40周(1週1.5kmほど)を走りました!
大人スタッフは、走った後はお疲れモード全開でしたが、子どもたちは自分の出番の合間に、射的や輪投げなどのゲームコーナーや工作コーナーなどに出向き、思い思いに楽しんでいました。
参加費はバザーの売上から。みなさまのご支援に感謝!
今回のマラソンの参加費は、4月に実施しました「春のよっしゃバザー」の売上からまかないました。
バザーは、地域の方々に西淀川子どもセンターの活動について知ってもらうこと、地域の方と連携するきっかけの一つになればと、年に1〜2回行っています。この度、ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。
また、今回のようなイベントに参加する際は、賛助会費や寄付などの自己資金での参加となることが多く、ほんとに皆さまからのご支援があってのおかげと思っております。
来年、またこのマラソン大会に参加するのかはまだ未定ですが、今後も子どもたちの気持ちやつぶやきに寄り添いながら、フットワーク軽く活動を展開していきたいと思っております。引き続き様々なカタチでのご支援・ご協力をお願い致します。(ナオト)