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10周年記念シンポジウム 開催しました

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西淀川子どもセンターは、おかげさまで今年の10月に発足10年を迎えました。これまでの感謝の思いを胸に、これからの子ども支援を考える機会としまして記念のシンポジウムを開催しました。その様子を報告します。

当日はあいにくの雨模様

2017年10月22日(土)、西淀川工業協会の3階大会議室をお借りして行いました。

この日はあいにく台風が近づいており、雨足も強い中の開催となりましたが、地域の方だけでなく遠方からの方も合わせて、なんと95名もの方々が参加して下さいました。

基調講演は慎 泰俊さん(Living in Peace代表理事)

基調講演は、NPO法人Living in Peaceの代表理事・慎泰俊(しん てじゅん)さんをお招きしました。

慎さんは、「働きながら、社会を変える。」(英治出版)などの著者であり、本業の仕事を持ちながら子ども支援のNPOの活動を精力的に行われています。

ここからは、大学生ボランティア・やまくんによるレポート(黄色枠のところ)でお届けします。

NPO法人Living in Peace代表理事・慎泰俊さんは、本業外でNPO活動をされる理由について、「自分にはコントロールできない物事で、人生が決まってしまう社会」を目の前にすると行動せずにはいられなくなるから、とおっしゃっていました。

ここ数年で、子どもの貧困という言葉が注目されるようになりましたが、そこには、養育環境を選択できない子どもたちがいます。養育環境は、子どもが信頼する人と出会う場所であり、自分のことを大切に思ってくれる人がいる場所です。また信頼する人との関係性の中で、子どもは努力する心を養うことができます。だから、慎さんは、信頼する人と出会うことが難しい子どもに届く支援を行なっているそうです。

基調講演では、一時保護所の現状について、ご自身の足を運んで見てきたことを詳細な情報分析に交えながら、お話してくださいました。一時保護所とは、親の貧困・虐待・疾病等により保護される場所のことで、近年では経済的な理由から入所する場合が多いそうです。

そして、いくつかの一時保護所の中には、厳しい規律と監視のもと、子供達の自由を奪うような現状があることを知りました。例えば、個人情報の管理の観点から、紙の使用枚数を制限されたり、保護所から子どもが脱走しないように、窓の外から鍵がかけられたりといったことがあるそうです。

お話を聞いていると途方にくれてしまうような現状があるのに、慎さんは穏やかで力強い話し方でした。それは、子ども支援の明るい展望を見通しているからだと思いました。

後半はパネルディスカッション

後半は、西淀川子どもセンターの西川日奈子も加わり、パネルディスカッションを行いました。会場からの質問を募り、子どもセンターの理事である藤江氏のコーディネートのもと、「子ども支援について」「慎さんへの質問」「子どもセンターのこれからのこと」など参加者の皆さんからの声を聞き、それらについて話し合う時間となりました。

設立10周年記念シンポジウム全体を通して、慎泰俊さんと西川日奈子さんには共通点があるように思いました。それは、困っている人がいたら「なんぞの時のよっしゃ!(なんかあった時に「よしやるぞ」)」という気持ちで近寄っていき、関わると決めたら見放さないことです。これまで、二人の代表が各活動を始めたことで、多くの人が「よっしゃ」の気持ちを持ち寄り、支援の輪が広がっていったのだと強く思います。そしてこれからも、一人でも多くの人が「よっしゃ」という気持ちを少しずつ持ち寄りあえば、子ども支援という大きな社会課題も、みんなで楽しみながら乗り越えていくことができるという明るい気持ちが、会場全体にあったように思います。

『大人を信頼していない子供と接する時に、嘘をつかない、関わると決めたら見放さない』という慎さんの姿勢が、特に印象に残りました。(学生ボランティア・やまくん)

アンケートにも、慎さんの言葉に感銘を受けたという声がとても多くありました。そのおかげもあり、シンポジウムがとても良い雰囲気だと褒めて下さる声も多かったです。

西淀川子どもセンターは新たな10年へ

会場には、10年の歩みをすごろく風にしたパネルや、新作の子ども支援啓発ポスター、会報「よっしゃ」の1号から最新号まで等が並んでおり、多くの方が熱心に見て下さっていました。

「10年は続ける」と代表・西川をはじめ発足メンバーたちが続けてきた活動も、おかげさまで10年目を迎えています。「子どもの貧困」というキーワードや「子ども食堂」などの取り組みとともに、「子ども支援」という視点が少しずつ世の中に広まっている感じはありますが、本当に必要なことが子ども本人へ届く支援はまだ少ないと考えています。

パネルディスカッションでもいろいろな課題が取り上げられていましたが、若い世代が志を引き継ぎつつ、これからも「子ども支援の灯」を広げていこうということで、シンポジウムは閉会しました。

お足元の悪い中ご参加いただいた皆さま、また参加できなくともいつも思いを寄せて応援いただいている皆さまにも、あらためてお礼申し上げます。ありがとうございました!

そして、これからもどうぞご支援よろしくお願いいたします。(ナオト)

 

 

 

 

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