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子どもの居場所運営ボランティア養成連続講座①

投稿日:2018-11-11 更新日:

第1回目の講師は村井琢哉さん

2018年11月10日(土)は、「子どもの居場所 運営ボランティア連続養成講座」(平成30年度 大阪市ボランティア活動振興基金事業)を西淀川区役所・会議室にて開催しました。

第1回目のゲスト講師は、特定非営利活動法人・山科醍醐こどものひろばの村井琢哉さんをお招きしました。

今回の講座では、ゲストの皆さまには「子どもと消費」「子どもと家族」「子どもと学校」をキーワードに触れてもらいながらお話しいただくことになっていますが、村井さんからは特に「消費」に関する視点でいろいろお話しいただきました。

子どもにまつわるお金から消費行動を考える

お話の中では、子どものために使われるお金がだんだん変わってきているという話から、各家庭が住む場所を選ぶ背景と町の政策との関係、家庭での支出の内訳を考えてみるなど、いろんな角度から子どもにまつわるお金について述べていました。
私たちの消費行動を身近な視点と大きな視点とで見比べると、改めて気づかされることがありました。

子どもたちにとっては、特に「いま」が大事なので、将来・未来のためにお金を置いておくということはとても難しい。そして、その将来を「見通す力」が育っていないのは、子どもだけでなく親世代もそうだったりするという話など、私たちの活動の中でも感じることがあると思いました。

また、子どもたちのコミュニケーションについても変化している現実を改めて考えさせられました。現代を生きる子どもたちにとっては、例えばスマートフォンなどは「生まれた時から当たり前に周りにあるもの」であって、それを使用することが普通になっている。「友達」の概念が変わってきていることや、人との間合いの取り方・心の距離感が極端になっているという話も納得でした。

村井さんのお話を聞き、子どもとお金の事をしっかりと考える時間を持てました。お金の使い方において「未来の準備より、今の消費」という部分はとても納得でき、子どもたちが生き残るためにお金がかかるという話はとても生きづらさを感じました。少し子どもの気持ちが分かったような気がします。(事務局・ひかるん)

こどものひろば・ますおさんによるファシリテーション・グラフィック

今回の話を聞いて、目の前の消費行動だけを見て、お金にまつわる問題や困難さが単に個人的なことではなく、もっと社会的な枠組みで捉えていくべき課題だと改めて感じました。

また、「子どもたちの当たり前」が、どういうことなのかについてもっと寄り添った視点で理解することと、子ども達が「やったことがない・機会が少ない体験や経験を一緒にする」ことが大事ではないかと思いました。「誰かと一緒にご飯を食べる」「ゆっくり団欒する」「休日に出かける」ということも子どもによっては当たり前でなかったり。だからこそ、私たちの夜間サテライト事業や個別支援、野外活動などの活動がまだ必要なのかなと感じています。

講座は全3回 次回は12月9日(土)

「子どもの居場所 運営ボランティア連続養成講座」では、子どもの居場所とは何か、子どもにとって地域とは何か、子どもの暮らしについていっしょに考える機会にしたいと思っています。
講座全3回を通じて、子どものいまを知り、参加者それぞれの立場・フィールドで、子ども支援に役立つヒントや視点の拡大、スキルアップにつながればいいなと思っています。

ゲスト講師の村井さん・ますおさんと子どもセンター・ボランティアたち

第2回は12月9日(日)、第3回は12月22日(土)どちらも西淀川区役所・5階会議室にて予定しています。

参加ご希望の方は、申し込みフォームまたはお電話にて。講座の詳細やお申し込みはコチラをご参照下さい。

次回も、皆さまのご参加をお待ちしております。(ナオト)

 

「子どもの居場所 運営ボランティア連続養成講座」は、「平成30年度 大阪市ボランティア活動振興基金事業」として実施しています。

 

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